ノロウィルスによる食中毒の発生

2005/01/19

最近、ノロウィルスによる食中毒の発生がマスコミに連日取り上げられています。ノロウイルスがどのようなものなのかは繰り返し報道された内容から既に理解されていることと思います。不思議なことに、多くの食材の加工と供給を行っている食品加工企業においてこの種の食中毒の報告を聞くことがありません(サルモネラ等の食中毒については別)。今回の食中毒を私が最初に知ったのは、有名なハンバーガーチェーンの四国の事案と大阪の有名ホテルの宴会で発生した事案でありました。その後、特養での老人の死亡へと拡大したことは周知のことです。ノロウィルスは、手洗い用石鹸でもアルコールでも死滅しません。但し、十分な手洗いは、付着したウィルスの減菌には役に立ちます。有効な手段は、次亜塩素酸による洗浄か非加熱食材に直接さわらないことであります。ホテルの厨房や施設に付属した厨房において、食品工場で見られる手袋を着用して作業をしている姿を見たことがありません。ファーストフードの下ごしらえについても同様であります。又、トイレ使用後の手洗いの徹底については、どの程度教育をしているのか不明であり又、十分な手洗い装置や手を洗わなければトイレから出られない物理的な対策も施されているか疑問であります。前述の施設に食材を提供する食品加工施設においては、HACCPの導入や一般的衛生管理の徹底等の努力が最終調理の段階で無駄になることは、食品加工施設に対し食品の安全と安心をコンサルしている私としては大変残念なことであります。

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